私とお狐様達の5年間 ~鈴木玲於奈の懺悔~

思えば5年前の今日、諸先輩方に影響されてポケモン実況を投稿し始めて…。その当時は手描き実況自体まだまだ発展途上なカテゴリーであり、私としても全編OP・EDを用意したり当時としては先進的な要素を動画に取り入れてきました。XYからORASに移行する寸前のところで一度諍いが起きたことでそれ以降ポケモンとも疎遠気味になってしまいましたが、失踪だけはしまいと空元気で動画を作っているような状況でした。ORASでも1本だけ動画は作りましたが路線を大幅に変えてしまったことや、独りよがりになりすぎたことで盛大にしくじり、動画制作のモチベーションが完全に消失し第7世代への移行を待つことになります。

「悪狐伝」から「四匹が斬る!」へ

悪統一という枠を超え、「狐ポケモン主軸のタイプ統一」として、タイトルもそれまでの「悪狐伝」から「四匹が斬る!」へと一新して臨んだ第7世代編。そもそもの理由はサン・ムーンの発表の段階で、悪統一にとって逆風となる要素があまりに多く、企画倒れに終わるのが目に見えていたことでした。この時同時に、字幕からフルボイスに路線変更したのも大きな変化でした。元々第6世代に動画を投稿していた時に「字幕よりも声があった方が見やすい」というご意見を頂いていたこともあり、できればフルボイスにしたかったのですが、当時はボイスロイドが普及する前だったこともあり登場キャラクターの数を考えるとフルボイスは実現できそうになく、(所謂「ゆっくりボイス」ではカバーできる範囲が限定的なので導入には消極的だった)後回しになっていたところを、ボイスロイドを導入することでクリア。地声とボイスロイドのハイブリッドという、希有なスタイルは視聴者の目にも斬新に見えたようで、手応えはつかんでいました。

ところが「四匹が斬る!」を投稿していた時の私は、職場環境の劣悪さに端を発して体調が優れないことが多く、かつ、編集量が以前とは比にならず、ペースが上がらずここでも失速。追い打ちをかけるように当時の対戦環境は第6世代のそれとはまるで違い、これまで蓄積してきたノウハウで戦うことは不可能な状態でした。かくして、ウルトラサン・ムーンへの移行を切欠に完全に力尽きてしまい、第一線から退く決意をするに至ります。

自分で自分の首を絞めた結果、負の遺産に

ポケモン実況でコケた原因にはいくつも心当たりがあります。まず、そもそもXYの段階で自分の限界を考えずアクセルを踏んだこと。第6世代から第7世代に移行する際に、動画のクオリティの劣化となるような事態だけは避けたいと考えていました。とにかく、新要素を付け足すことしか考えていなかったのです。また、XYからORASに移行した段階で既に視聴者のニーズが変化していたことに気が付けなっかったのも失敗した理由だと思っています。XYの時はどちらかというと編集で魅せる側面が強い傾向があり、かつての私もそのパターンでした。しかしORASから徐々にその傾向が薄れていたにも関わらず私は編集にばかり拘っていたため、結果的に骨折り損のくたびれ儲けになっていました。

さらに致命的だったのが私自身がコミュ障(厳密には違っていたのだが便宜上このように表記)だったことで、当時は実況者とのつながりが希薄だったため、モチベーションを維持すること自体が難しく、動画制作のアイディアも得にくかったことが問題でした。

コミュ障に人権は無い

こう書くと言い過ぎじゃないかとお叱りを受けること必須なのですが…。少なくとも私にはそう見えてなりません。今年の春からVtuberとして活動を始めてみて分かったことですが、積極的に他者とコミュニケーションをとってる人は得てして成功しているし、(クオリティ云々の話は別問題として)面白い作品を多く発表されている印象です。その逆も然り。私はVtuberとして動き始めてから本格的に他のVtuber・動画投稿者と関わりを持つようになりましたが、他の方から受ける影響は大きいです。一時期、Vtuberとしての方向性が迷走してスランプに陥った時期も、コラボ配信でお話させていただいたことがある私と同期のVtuberのことを思い出し、無事にスランプを克服したことがありました。他の人から影響を受けることが多いのは何も今に始まったことではないのですが、作品だけしか見ない、上辺の情報だけをベースにするのと、実際に作った張本人と言葉を交わすのとでは得られる情報の量も質も違います。ポケモン実況をメインに作っていたあの頃、もっと他の実況者と密な関わりを持っていたら今頃、少しは違う結果になっていたのかもしれません。

この先の話

過ぎたことを悔やんでいても何も始まらないので、ポケモン実況でしくじった経験はしっかり糧にして今後の活動に反映していこうと思います。Vtuberは只でさえ横のつながりが重要な界隈なので、忙しさを言い訳にせず、もっといろんな人と言葉のやりとりができるようにしていきたいですね。動画自体の方向性の話をすると、既に本編最終回や生放送で触れた通り今後は対戦動画ではなく、車載や旅行、ゲーム動画だとストーリー周回プレイなど、負担が少なく、自分のペースで作れる路線にシフトしていこうと思っています。

5年間応援してくれた視聴者の皆様へ

この5年間、半ば私の我が儘に付き合っていただきまして本当にありがとうございました。方向性が二転三転したり、ある日突然失踪したかと思ったらふらりと帰ってきたりと視聴者を翻弄しっぱなしという、実況者としては最低最悪な人間であったにも関わらず、広告や動画へのコメントで温かい声援をくれる視聴者が多く、感謝しても感謝しきれないです。オンライン対戦は本日をもって一線から退きますが、動画自体は不定期で投稿しますし、お狐様やうちの子達も別の形で動画に出してあげようと思ってますので、今後ともうちの子達を可愛がっていただけると幸いです。

5年間、多大なご声援をいただきありがとうございました!

平成30年12月23日

鈴木玲於奈

Vtuberというものに首を突っ込んでみて

そもそもニコニコ動画を活動の拠点としていた私にとって、YouTubeはどこか性に合わないイメージがありました。バーチャルYouTuber(=Vtuber)が台頭し始めた当初も、どこか食わず嫌いをしていたきらいがあり、首を突っ込んでいくべきなのか正直疑問に思っていました。しかし、ポケモン実況者界隈で次々にVtuberとなる方が現れ始め、それも時代の流れか、それならばやってみようかと重い腰を上げていざはじめたところ、意外と悪くないものだなと思えてきた次第です。アバターを用いての実況動画を作る、生放送をするというのはニコニコ動画で活動していたころからやってきたことであり、Vtuberは結局その延長なんだなと実感しました。とはいえ、先に投稿している「お狐様のやりたい放題!」で触れている通り、ガワが変わっても動かしてるのはやっぱり生身の人間なわけですから、Vtuberだからと言って何しても許されるわけでないことに変わりありません。一配信者として、一投稿者として、視聴者に不快感を抱かせるような活動をしないことを肝に銘じて動かねばなりません。

現にVtuber界隈でも、炎上まではいかずともトラブルが元で早々に休止・引退に追いやられた例が散見されます。楽しむのは大いに結構、但し節度を持つこと。自分は関係ないと思わず、明日は我が身だと思って今後の活動に臨んでいく所存です。